
押し入れの奥に、もう使わない古いパソコンが眠っていませんか?
小さなノートパソコンなら、しまい込めば見えません。気にしないようにすれば、そのままでも暮らせてしまいます。
わが家には、使わなくなったパソコンが4台ありました。25年ほど前に初めて買ったWindows95のノートパソコンは、2回の引っ越しのたびに一緒に引っ越してきたほどです。捨て方が分からない、データが心配、そして何よりめんどくさい。そんな理由で後回しにしていましたが、処分すると決めてからは1週間くらいで4台とも手放せました。使ったのは、ヤマダデンキの宅配回収です。箱に詰めて送るだけで、送料も含めて無料でした。
- パソコンの処分が後回しになる理由
- 宅配回収で4台を処分した手順
- パソコン回収サービス5つの比較
- 無料になる条件とデータ消去の扱い
- 処分する前にしておきたい準備
5年ほど前の体験に、今の各サービスの条件を公式サイトで調べて加えました。古いパソコンの行き先に迷っている方の参考になればうれしいです。
古いパソコン4台を手放したきっかけ

処分したのは、5年ほど前のことです。家にあった使わないパソコンは、全部で4台。どれも動かさないまま、家のどこかに置きっぱなしになっていました。きっかけは、部屋の片隅にあったデスクトップパソコンです。4台の内訳と、処分を決めた日のことをお話しします。
25年前に買ったWindows95のノートパソコン
1台目は、25年ほど前に初めて買ったWindows95のノートパソコンです。そのあと引っ越しを2回しましたが、このパソコンは引っ越しのたびに一緒に引っ越してきました。ノートパソコンは小さいので、押し入れに押し込んでしまえば見えません。
存在感のある大きなモニターのデスクトップ
2台目は、結婚してから買い替えたデスクトップパソコンです。昔のものなのでモニターが大きく、存在感がありました。厚さは5センチくらいの液晶モニターです。部屋の片隅でほこりをかぶり、存在感をかもし出しているデスクトップを見て、ついに決めました。「これを処分しよう!」と。
夫が仕事で使っていたノートパソコン2台
残りの2台は、夫が仕事で使っていて、買い替えたあとの古いノートパソコンです。こうして数えてみると、使っていないパソコンが4台もありました。
パソコンの処分が後回しになる理由

なぜ、パソコンの処分には腰が重くなるのでしょうか。ノートパソコンは、気にしないようにすればそのままでもよかったのです。わが家の場合、理由は3つありました。中でも一番大きかったのは、めんどくさい気持ちです。
分からない捨て方
どこに出せばいいのかが、まず分かりませんでした。横浜市の公式サイトでも、パソコンは市では収集せず、メーカー回収などを使うよう案内されています。
データと個人情報への不安
このまま捨てたら、中の個人情報が分かってしまうのでは。データの処分はどうしたらいいんだろう。データの心配も、手が止まる理由でした。
何よりのめんどくささ
そして何より、めんどくさい。調べて、データを消して、運び出して。考えるだけで、めんどくさい気持ちが先に立って、なかなか処分できませんでした。
宅配回収で4台を処分した手順

処分すると決めてからは、早かったです。ネットで調べて、データを片づけて、箱に詰めて送る。決めてから1週間くらいで、4台とも手放せました。わが家がしたことを、順番にご紹介します。
ネットで見つけたヤマダデンキの無料宅配回収
まず、ネットで「パソコン 処分方法」を検索しました。見つけたのが、ヤマダデンキの宅配回収です。箱に入れて送るだけで無料で処分でき、さらにヤマダポイントがつくというおまけつきでした。わが家は店舗ではなく、宅配で送っています。
夫が部品を取り出してたたいて壊したデータ
データの消去は、夫の担当でした。当時の夫は、業者にまかせるデータ消去に懐疑的だったのです。そこで、パソコンから部品を取り出して、たたいて壊しました。いわゆる物理破壊です。
大きめの箱にまとめて発送
箱は、家にあった大きめの段ボールを使いました。4台を1箱にまとめましたが、デスクトップのモニターが大きくて、箱に入れるのが大変だった記憶があります。送料も含めて、回収にお金はかかりませんでした。数日後、当時のヤマダポイントが600ポイントつきました。
パソコン回収サービス5つの比較

わが家が使ったのは5年ほど前のことなので、今の条件を公式サイトで調べ直しました。ヤマダデンキの宅配回収を含めて、パソコンの主な処分先を5つ比べます。費用だけでなく、データ消去の扱いにも違いがありました。
| 処分先 | 費用 | 回収のしかた | データ消去 |
|---|---|---|---|
| ヤマダデンキの宅配回収 | 無料(送料も無料) | 佐川急便の着払いで送る | 無料で消去か破壊(証明書なし) |
| リネットジャパン | パソコンを含む1箱は無料 | 自宅まで集荷 | 無料ソフトで自分で消す/有料で証明書つき |
| パソコンファーム | 無料(送料は自分で払う) | 宅配で送る・持ち込み | 無料(証明書は有料) |
| メーカー回収 | PCリサイクルマーク付きは無料 | 郵便局に持ち込む・自宅で集荷 | 自分で事前に消す |
| 市の回収ボックス(横浜市) | 無料 | 回収ボックスに入れる | 自分で事前に消す |
ヤマダデンキの宅配回収
今は、ヤマダホールディングスグループのインバースネットが運営しています。データ消去もリサイクル費用も送料も、お金は一切かからないとされています。送り方は佐川急便の着払いです。液晶モニターやキーボードは、パソコン本体と一緒なら送れます。一方で、ブラウン管のモニターは受け付けていません。ヤマダポイントは、会員なら1回の申し込みで200ポイント。何台入れても台数分にはならないとのことです。データ消去証明書は発行していないそうです。(出典:インバースネット パソコン無料処分・よくある質問)
リネットジャパン
国(環境省・経済産業省)の認定を受けた、小型家電リサイクル法の認定事業者です。パソコンを含む箱は、1箱まで回収料金が無料になります。佐川急便が自宅まで集荷に来てくれるので、運び出す手間がかかりません。データ消去は、無料のソフトで自分で消すか、1台3,498円(税込)のおまかせ消去を選びます。おまかせ消去なら、消去証明書が発行されます。ブラウン管モニターは1台4,268円(税込)です。(出典:リネットジャパン 料金・データ消去)
パソコンファーム
パソコンの回収は無料で、データ消去も無料で行っています。ただし、宅配で送るときの送料は元払いで、自分で払います。着払いで送ると受け取ってもらえないので注意が必要です。送料無料のキャンペーンもあるので、送る前に公式サイトで確かめると安心です。消去証明書は有料で、1台1,650円(税込)からです。埼玉県三郷市の本社への持ち込みもできます。(出典:パソコンファーム 宅配便回収・データ消去証明書)
メーカー回収
パソコンのメーカーが回収する方法です。PCリサイクルマークが付いた家庭用パソコンは、メーカーが無料で回収してくれます。マークがないものは有料です。申し込みはメーカーごとに行い、郵便局に持ち込むか、自宅で集荷してもらいます。データは、自分で事前に消しておく必要があります。メーカーがない自作のパソコンなどは、パソコン3R推進協会が窓口です。(出典:パソコン3R推進協会)
市の小型家電回収ボックス
わが家のある横浜市では、区役所などに置かれた小型家電回収ボックスに、パソコンを無料で出せます。ただし、入れられるのは投入口(30cm×15cm)を通る大きさのものだけです。個人情報は事前に消し、取り外せるバッテリーは外してから入れます。横浜市の案内では、家電量販店の店頭回収も紹介されていました。(出典:横浜市 パソコンの出し方・小型家電の回収)
回収サービスの選び方

5つを比べてみると、どれも「無料」をうたっていても、条件が少しずつ違いました。送料、データ消去、送れるものの範囲。無料になる条件を先に確かめておくと、あとで困りません。比べるときに見ておきたいところを3つにまとめます。
無料になる条件
回収そのものが無料でも、送料は自分で払うサービスもあります。わが家のように何台もまとめて送るなら、箱の数で料金が変わるかどうかも見ておくと安心です。
データ消去の扱い
届いたパソコンのデータを無料で消してくれるところもあれば、消すのは自分の責任というところもあります。証明書がほしいなら、証明書が出るかどうかも比べるところです。
モニターの扱いと箱の大きさ
液晶モニターは、ヤマダデンキではパソコンと一緒なら、リネットジャパンでは無料で回収してもらえます。一方で、ブラウン管モニターは扱いが分かれます。箱にも、3辺の合計や重さの上限が決まっています。わが家はモニターが大きくて箱詰めに苦労したので、大きなものを送るときは先に確かめておくのがおすすめです。
パソコンを処分する前の準備

回収先が決まったら、送る前に準備をしておきます。わが家はデータの片づけを夫にまかせましたが、方法はほかにもあります。送ったあとでは取り戻せないものもあるので、先に済ませておきたいことを3つまとめました。
データのバックアップ
残しておきたい写真や書類があれば、先に別の場所へ移しておきます。パソコンを送ってしまうと、中のデータは戻ってきません。
自分でできるデータ消去
リネットジャパンの公式サイトでは、初期化やごみ箱を空にするだけではデータは完全には消えていないと案内されています。業者にまかせるか、消去ソフトを使うか、わが家のように部品を取り出して壊すか。安心できる方法を選んでおくと、送るときの不安が減ります。(出典:リネットジャパン データ消去)
取り外せるバッテリーの扱い
横浜市では、取り外せるバッテリーは外して、別の回収に出すよう案内されています。バッテリーだけは別の回収へ、と覚えておくと安心です。膨らんだバッテリーの処分は「膨張したモバイルバッテリーを無料で処分した話」に書いています。(出典:横浜市 小型家電の回収)
パソコン処分のよくある質問

パソコンの処分は、何年かに一度あるかどうかの手続きです。だからこそ、細かいところで迷います。調べて確かめたことをもとに、よくある疑問にお答えします。
壊れたパソコンの処分
壊れていても、回収してもらえるサービスがあります。ヤマダデンキの宅配回収は、壊れたパソコンも無料回収の対象です。動かないから捨てられないということはありません。
ブラウン管モニターの処分
ヤマダデンキの宅配回収では、ブラウン管モニターは受け付けていません。リネットジャパンなら1台4,268円(税込)で回収してもらえます。PCリサイクルマークが付いていれば、メーカーに申し込む方法もあります。
PCリサイクルマークがない場合
マークがないパソコンは、メーカー回収だと有料になります。ヤマダデンキやリネットジャパン、パソコンファームのように、マークがなくても無料で回収しているサービスを使う方法もあります。
データ消去証明書の必要性
証明書がほしいかどうかは、人それぞれです。証明書がほしい場合は、リネットジャパンのおまかせ消去や、パソコンファームの証明書発行(どちらも有料)が使えます。ヤマダデンキは証明書を発行していないので、必要なら別のサービスを選びます。
段ボール箱がない場合
わが家は家にあった大きめの段ボールを使いました。ヤマダデンキは、箱がなければ袋でもよいとされています。リネットジャパンでは、段ボールを1箱548円(税込)で買うこともできます。
パソコン処分のまとめ

何年も押し入れにしまい込んでいたパソコンも、処分すると決めてからは1週間くらいで手放せました。めんどくさいのは、決めるまでだったのかもしれません。
- 後回しの理由は捨て方とデータとめんどくささ
- 箱に詰めて送るだけの宅配回収
- 無料になる条件はサービスごとに違う
- データ消去と証明書の扱いの確認
- 送る前のバックアップとバッテリーの取り外し
まずは、家にある使わないパソコンを数えて、上の5つから送り先を選んでみてください。決めてしまえば、わが家のように1週間ほどで片づくこともあります。
本記事は筆者が5年ほど前にパソコンを処分した体験と、2026年10月時点で各サービスの公式サイトを確認した内容をもとにしています。料金や回収の条件、データ消去の扱いは変わることがあります。実際に申し込む際は、各サービスやお住まいの自治体の公式サイトでご確認ください。

