
車の保険、ディーラーさんに任せきりになっていませんか?
夫が年金生活に入るのを前に、わが家は固定費を見直しました。
固定費を洗い出した結果、年間およそ50万円を削減でき、うち20万円以上が自動車保険の分です。見直しを始めたのは、ディーラーの保険の満期の2か月前。専門家ではない主婦が歩いた手順をまとめます。
- 自動車保険の見直しで減った保険料
- 見直しを始めたタイミング
- 車両保険を外した理由
- 見直しの4ステップ
- 代理店型とダイレクト型の違い
- 失敗しないための注意点
- よくある疑問への回答
私は長いあいだ、自動車保険のことは夫とディーラーさんに任せきりでした。
けれど任せきりにしていた自動車保険こそ、いちばんお金が戻ってくる場所でした。
見直しで減った保険料

結論から言うと、ディーラー任せだった自動車保険は、見直して年3万2000円になりました。見直し前は、車両保険も付けて年24万9120円です。固定費は金額の大きい項目から手をつけると、効果が数字に表れます。わが家ではそれが自動車保険でした。
ディーラー任せだった保険料
家計はほぼ私の担当ですが、車のことは夫の担当でした。長年お付き合いのあるディーラーさんに、言われるままだったのです。それでも、毎月の保険料が高いな、という気持ちはずっとありました。
保険証券で見つけた意味の分からない特約
販売の形や年齢条件、走行距離で保険料は変わります。わが家は、ディーラーの自動車保険の保険証券を、このとき初めてじっくり見ました。すると、言葉の意味すら分からないような特約がいくつも付いていたのです。
見直し前と後の保険料の差
見直し前は車両保険も付けて月2万760円、年にすると24万9120円でした。切り替え後は年3万2000円です。ただし車両保険を外した分も含むので、まったく同じ条件での比較ではありません。見積もりを取ったネット保険では、車両保険を付けても年5万〜6万円でした。それと比べても、ディーラーの保険はだいぶ高かったのだと知りました。
保険を見直したタイミング

自動車保険の見直しは、いつ始めればいいのか。わが家が見直しを始めたのは、満期の2か月前でした。わが家のきっかけと、一般的に言われるタイミングを分けてご紹介します。
満期の2か月前に始めた見直し
ディーラーの保険の満期は11月でした。見直しを始めたのは、その2か月前の9月ごろです。ネット保険は本当に大丈夫なのか、心配な気持ちもありながらのスタートでした。満期の前に新しい保険を決めておけば、補償が途切れずに切り替えられます。
毎月の保険料が高いと感じたとき
きっかけは、毎月の保険料が高いという気持ちでした。ネット保険に切り替えたら、どれくらい値段が変わるのか。そんな興味もありました。ちょうど夫の年金生活を前に、家の固定費を見直していた時期でもあります。
一般的に言われる見直しのタイミング
自動車保険の一括見積もりサイトのインズウェブでは、満期(更新)の案内を受けたとき、家族の車の使い方が変わったとき、運転する人の年齢条件が変わったとき、車の使い道が変わったとき、車を買い替えたときが見直しのタイミングとして挙げられています。(出典:インズウェブ 自動車保険の見直しタイミング)
自動車保険の見直しポイント

見直しで考えたのは、どこを守って、どこを削るかです。わが家は、賠償は守り、車両保険は外すと決めました。運転する人の条件は、変えていません。
対人・対物は無制限のまま
事故の相手への賠償は、上限を下げると取り返しがつきません。わが家は対人と対物を無制限のまま残しました。
車両保険を外した理由
以前、車両保険を使ったことがあります。そのあと、保険料がとても高くなりました。それなら、車の修理代は貯蓄から払えばいいのではないか。先に払うか、あとから払うかの話だと思ったのです。外すかどうかは、車の価値や貯蓄の状況によって、家庭ごとに判断が分かれるところです。
運転する人の範囲と年齢条件
運転する人の範囲や年齢条件は、保険料が変わるポイントの1つです。わが家は、今回は変えずにそのままにしました。
保険を見直す4つの手順

やることは4つだけです。わが家は、私が見直しをして、これだけ差があるという結果を夫に伝えました。
現在の契約内容の確認
保険証券を用意し、次の項目を書き出します。この作業がいちばんの発見につながりました。
- 契約中の保険会社名
- 年間の保険料
- 現在の等級
- 付いている特約
- 運転者の年齢条件と範囲
一括見積もりでの比較
5社から見積もりを取ると、どこも3万円前後でした。比べるときは、補償の条件をそろえると差が分かりやすくなります。
不要な特約の洗い出し
暮らしが変わっても特約は昔のまま残ります。ただし削る判断は慎重に、迷ったら窓口へ確認を。
切り替え手続きの流れ
自動継続をしない旨を伝えると、引き留めもなくあっさり解約できました。補償が途切れないよう、開始日と満期日だけ確認を。
自動車保険の3つの加入方法

見直しを始めるまで、わが家はネット保険という選択肢があることすら知りませんでした。車を買ったディーラーでそのまま保険に入り、担当の方が細かく動いてくれる。それが楽で、保険とはそういうものだと思っていたのです。ネット保険は本当に安全なのかと疑い、正しい情報を調べようともしていませんでした。あらためて調べてみると、自動車保険の入り方は大きく3つに分かれていました。
| 加入方法 | 特徴 |
|---|---|
| ディーラー経由 | 車を買うときに保険もまとめて契約。手軽だが、選べる保険は限られがち |
| 保険専業代理店 | 保険の担当者に対面で相談できる窓口。複数の保険会社を扱うところもある |
| ネット(ダイレクト型) | 保険会社とネットや電話で直接契約。見積もりから申し込みまで自分で進められ、保険料は安くなりやすい |
ディーラー経由の保険
車の購入とあわせて契約できるので、手続きの手間がほとんどありません。わが家もこの形で、長年ディーラーさんに任せきりでした。ただ、扱っている保険会社が限られることが多く、比べる機会は生まれにくい入り方です。
保険専業代理店
保険を専門に扱う代理店で、担当者に対面で相談できます。複数の保険会社の商品を扱うところなら、その場で比べてもらえるのが良いところです。ディーラー経由とあわせて「代理店型」と呼ばれます。
ネット(ダイレクト型)の保険
代理店を通さず、保険会社と直接契約する入り方です。見積もりも申し込みもネットで済み、中間の費用がかからないぶん保険料が安くなりやすいのが特長です。わが家が最後に選んだのも、この形でした。
代理店型とダイレクト型

代理店型とダイレクト型は、どちらが正解というものではありません。保険料、事故のときの対応、向いている人。3つの点で違いを知っておくと、自分に合う入り方が選びやすくなります。知らないまま疑っていたころの私に、いちばん伝えたかったことです。
| 代理店型 | ダイレクト型 | |
|---|---|---|
| 保険料 | 相談やサポートの費用がふくまれ、割高になりやすい | 中間の費用がかからず、割安になりやすい |
| 事故のとき | 担当者に連絡・相談できる | 自分で保険会社に連絡する(24時間受付の会社も多い) |
| 向いている人 | 対面で相談したい人、初めて保険に入る人 | 保険料をおさえたい人、ネットの手続きに抵抗がない人 |
保険料の違い
ダイレクト型は、代理店の事務所や人件費といった中間の費用をおさえられるため、保険料が割安になりやすい傾向があります。代理店型は、担当者のきめ細かなサポートがふくまれるぶん、割高になりがちです。
事故のときの対応の違い
代理店型は、事故の連絡や相談を担当者にお願いできます。ダイレクト型は、自分で保険会社に連絡するのが基本です。ただ、電話やネットで24時間受け付けている会社も増えています。
向いている人の違い
保険の知識に自信がなく対面で相談したい人、初めて自動車保険に入る人には代理店型が向いています。保険料をおさえたい人、運転歴が長く等級が高い人、ネットの手続きに抵抗がない人にはダイレクト型が向いています。
見直しで失敗しない注意点

安さだけを追うと、いざというときに困ります。下げる部分と守る部分を分けることが、後悔しない分かれ道です。
補償を削りすぎるリスク
保険料を下げたくても、事故の相手への賠償は削らないほうが安心です。外すかどうか迷う補償は、もしものときに自分で払えるかどうかで考えると決めやすくなります。
等級の引き継ぎ確認
等級は原則そのまま引き継がれます。わが家も、等級はそのまま引き継げました。手続きの時期だけ、事前に確認しましょう。
夫を納得させる伝え方
最後の壁は夫の気持ちでした。決め手になったのは、言葉ではなく差額という数字でした。
- 5社の見積もりはどこも3万円前後
- ディーラーの保険との差額
- 年36万円が年3万2000円に
自動車保険のよくある質問

わが家が不安に感じ、調べて解決した疑問です。
家族が保険を任せきりのとき
わが家も、車の保険は夫とディーラーさんに任せきりでした。そこで、見直しは私がして、差額という結果を夫に伝えました。夫の心が動いたのは、その差額でした。
途中解約の違約金
一般に違約金はありません。戻る金額の計算は会社ごとに違うため、解約前に確認を。
ネット型保険の安全性
ネット型も、国の監督を受けた保険会社です。私も以前は疑っていましたが、調べてみると、事故対応の体制を整えている会社が多くありました。申し込む前に、事故のときの連絡方法や受付時間を比べておくと安心です。
ネット型を選ぶ人の多さ
実は、ネット型は今も少数派です。2017年の報道では、自動車保険全体に占めるダイレクト型のシェアは8%近くとされていました。一方、2016年の民間の調査では、代理店型から乗り換えた人の約半分がダイレクト型を選び、ダイレクト型から乗り換えた人の8割以上が再びダイレクト型を選んでいました。一度ネット型に移った人は、代理店型に戻りにくいようです。
高齢ドライバーの保険料
年齢で上がる傾向はありますが、運転者を夫婦限定にするなど条件を整える余地はあります。
車両保険を外すかどうか
わが家は、以前車両保険を使ったあとに保険料がとても高くなった経験から、外すことにしました。修理代は貯蓄から払うと決めています。車の価値や貯蓄の状況によって判断が分かれるので、見積もりで「付けた場合」と「外した場合」の両方を比べてみると安心です。
自動車保険の見直しのまとめ

知らないままでは、選択肢すら持てません。満期の2か月前に保険証券を開いたことで、年20万円以上の差に気づけました。固定費は一度手続きをすれば下がり続けるので、年金生活に入る前の見直しにも向いています。
- 満期の2か月前に始めた見直し
- 金額の大きい自動車保険から着手
- 同じ補償での一括比較
- 賠償は守り、車両保険は外す判断
- 等級はそのまま引き継げた
まずは保険証券を一枚、取り出してみてください。見積もりだけなら費用はかからず、契約が変わることもありません。わが家はこのあと、通信費にも同じやり方で手をつけています。
筆者は専門家ではありません。本記事は一般的な情報と筆者の体験をまとめたもので、特定の保険をすすめるものではありません。最終的な判断は保険会社の窓口や専門家にご確認ください。記事中のシェアや調査の数字は、発表当時のものです。
