
自分名義の銀行口座、今いくつあるか答えられますか?
そして、そのうち実際に使っているのはいくつでしょうか。私は家計のお金の流れを眺めていて、まったく使っていない口座がいくつもあることに気づきました。
気力も体力も落ちていく老後に向けて、持ち物は数も種類も少ないほうがいい。そう考えて、口座を整理しました。もともと5つあった口座のうち、使っていない4つを解約。いまは新しく作ったネット銀行を含めた2つの口座で、生活費を管理しています。
- 使わない口座が残るよくある理由
- 口座を減らすと決めた理由
- 銀行ごとに違った解約の手続き
- ネット銀行2つに集約した理由
- 口座を減らして良かったこと
口座の整理は、不要なもの整理のお金版です。手続きは銀行によってまるで違ったので、これから整理する方の参考になればうれしいです。
使わない銀行口座に気づいたきっかけ

口座の整理を思い立ったのは、家計のお金の流れを眺めていたときでした。どの支払いが、どの口座から出ているのか。お金の流れを一つずつたどっていくと、どこにもつながっていない口座が浮かび上がってきたのです。家計管理を見直すつもりが、思わぬところで整理のきっかけになりました。
家計のお金の流れを眺めて見えたこと
毎月の引き落としや振り込みに使っている口座は、限られていました。反対に、お金がまったく動いていない口座もあります。「あれ、この口座、全然使っていない」。そう気づいたのが始まりでした。
給食費や習い事のために作った口座
使っていなかったのは、子どもが小学生だった頃に給食費の引き落とし用として指定された地方銀行の口座。それから、習い事の月会費のために指定された口座です。用事が終わっても口座だけが残る。子育て世代を過ぎた家庭には、よくあることかもしれません。
家族の死後に大変な口座の整理
以前、家族が亡くなったあとの銀行口座の整理がとても大変だった、という読み物を読んだことがあります。使っていない口座も、残された家族にとっては一つひとつ手続きが必要な口座です。自分が元気なうちに片づけておこうと決めました。
口座を減らすと決めた理由

口座は、持っているだけならお金もかからず、場所も取りません。だからこそ、つい放っておきがちです。けれど、数が多いほど管理の手間は増え、家族が把握するのもむずかしくなります。持ち物を減らすのと同じ考え方で、口座も見直すことにしました。
老後は持ち物も口座も少なく
気力も体力も、これから少しずつ落ちていきます。管理するものは、数もアイテムも少ないほうがいい。わが家は大きな家具を手放したときにも、身軽になる心地よさを感じました。家具の話は「学習机など家具4点を7900円で手放した話」に書いています。
今の生活で使っている口座の数
自分名義の口座は、全部で5つありました。そのうち今の生活に欠かせない口座は、限られていました。持っている数と使っている数を比べてみると、残す理由のない口座がはっきりしました。
残す口座と解約する口座の分け方
基準は、今の暮らしで使うかどうかです。子どもの用事のために作った口座や、長く動きのない口座は解約。そのうえで、窓口に並ばなくても夜間に振り込みや振り替えができるかどうか、という使い勝手で残す口座を選びました。
銀行ごとに違った解約の手続き

口座の解約は、どこでも同じだと思っていました。ところが実際には、銀行ごとに手続きがまるで違ったのです。窓口に行く必要がある銀行もあれば、ネットで済む銀行も、電話でしか受け付けない銀行もありました。事前に調べるかどうかで手間が大きく変わるので、わが家で経験した3つの例をご紹介します。
予約して通帳と実印を持って窓口へ
ある銀行は、通帳と実印を持って窓口で手続きをする必要がありました。しかも、そのために予約が必要でした。
窓口まで行ったのにネットで解約できた銀行
別の銀行では、窓口まで足を運んで解約しました。ところがあとで分かったのは、実はネット上で手続きができたということ。先に銀行のサイトで調べておけば、出かける必要はありませんでした。
電話で14分待ちと解約まで3週間
いちばん時間がかかったのは、解約を電話でしか受け付けていない銀行です。オペレーターにつながるまでに14分。そのうえで書類のやりとりが必要になり、事実上の解約まで3週間かかりました。
ネット銀行2つに集約した理由

4つの口座を解約したあと、残したのは前から持っていたネット銀行の口座。そこに、新しく作ったネット銀行の口座を加えて2つにしました。どちらもネット銀行にしたのは、窓口に並ばなくても、夜間でも振り込みや振り替えができるからです。自分の都合で動かせることを何より大切にしました。
窓口に並ばず夜間も振り込める
ネット銀行なら、窓口に並ぶ必要がありません。夜でも、スマホから振り込みや口座間の振り替えができます。銀行の営業時間に合わせなくていいのが、ネット銀行のよいところです。
生活費の口座と貯蓄の口座
2つの口座は、用途で分けています。1つは、生活防衛費も含めた生活費の口座。もう1つは、貯蓄と特別費、中期資金の口座です。中期資金とは、数年のうちに使う予定のあるお金のこと。役割がはっきりしているので、どちらの口座に何があるのか迷いません。
使い勝手で選んだ新しいネット銀行
新しく作ったのは、使い勝手のよさで選んだネット銀行です。口座を減らしたいのに1つ増やすのは、少し矛盾しているように見えるかもしれません。けれど、使いにくい口座を4つ手放して使いやすい口座を1つ持つほうが、管理はずっとラクになりました。
口座を減らして良かったこと

口座を2つにしてから、家計管理の感覚が変わりました。何よりも、お金がどこにあって、どこから出ていくのかが分かりやすくなったのです。数が減るだけで、見通しがよくなりました。良かったことを3つにまとめます。
お金の流れがよく見える
口座が2つなら、残高を確かめるのも2か所だけです。生活費の出入りと貯蓄の動きが、ひと目で見渡せるようになりました。
口座間の振替の手間が減った
口座が多いと、足りない口座にお金を移す作業が何度も発生します。今は振り替えの手間がぐっと減り、管理しやすくなりました。
家族の手間も減らせる
口座が少なければ、もしものときに家族がたどる先も少なくて済みます。わが家の支払いと口座の流れは、「家族のために家の支払い39件を一覧にした話」のもしもノートにまとめています。口座の整理ともしもノートはセットだと感じています。
銀行口座の整理のよくある質問

口座の解約は、人生でそう何度もする手続きではありません。だからこそ、何を持っていけばいいのか、どこまで調べればいいのか迷います。実際に整理して分かったことと、調べて確かめたことを、よくある疑問への答えとしてまとめます。
解約に必要な持ち物
窓口の場合、一般的には通帳、キャッシュカード、届け出た印鑑、本人確認書類が必要です。ただし銀行によって違うので、出かける前に銀行のサイトや電話で確かめるのが確実です。
通帳や印鑑が見つからないとき
昔の口座ほど、通帳や印鑑がどこにあるか分からなくなりがちです。そんなときも、まずは銀行に相談してみてください。本人確認書類などで手続きを進められる場合があります。
残高が少ない口座の扱い
解約すると、残っているお金は払い戻されます。残高がわずかでも、放っておかずに解約してしまうほうが、あとの管理はラクです。
長く使っていない口座と休眠預金
金融庁の休眠預金のページによると、2009年1月1日以降の取引から10年以上動きのない預金は「休眠預金」になります。休眠預金になっても、取引のあった銀行で引き出すことはできます。また銀行によっては、長く使っていない口座に年1,320円ほどの管理手数料がかかる場合もあります。対象になる条件は銀行ごとに違うので、心当たりのある口座は早めに確かめておくと安心です。
口座の数の目安
正解は家庭ごとに違いますが、わが家は、生活防衛費を含めた生活費の口座と、貯蓄・特別費・中期資金の口座の2つで足りています。用途ごとに1つずつと考えると、必要な数が決めやすくなります。
銀行口座の整理のまとめ

使っていない口座は、持っているだけでは困りません。けれど整理してみると、お金の流れがよく見えるようになりました。
- 持っている口座と使っている口座の数
- 子どもの用事で作った口座の見直し
- 解約前に手続きの方法を確認
- 用途ごとの2口座への集約
- 家族の手間まで減らす整理
まずは、自分名義の口座を紙に書き出してみてください。使っていない口座が見つかったら、解約の方法を銀行のサイトで確かめるところから始めてみましょう。
本記事は筆者が行った口座整理の体験をもとにしています。解約の方法や必要な持ち物、手数料の有無は銀行ごとに異なり、変更されることもあります。実際に手続きをする際は、各銀行の公式サイトや窓口でご確認ください(2026年9月時点の情報です)。

